生体物理化学/神経生物物理学
光をくすりにする!?
医歯薬
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先進医療研究


代表者
教授 須藤雄気
2000年:北海道大学薬学部卒業
2005年:北海道大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))
2005-2007年:テキサス大学ヒューストン校ポスドク
2007-2013年:名古屋大学大学院理学研究科助教/准教授
2014 – 現在: 岡山大学, 医歯薬学総合研究科/医歯薬学域, 教授
専門分野
生物物理学、複合領域、理工系、生物系、生物物理学関連、薬学およびその関連分野
研究概要
「光をくすりにする!?」
■ 光が支える創薬研究
輝く朝日で目を覚まし、道に咲く草花にみとれながら学校や職場に向かい、帰り道で見える夕日に明日への希望を感じ、夜空に打ち上がる花火の美しさに感動する。これらに共通する『光』は、私たちにとってなくてはならないものの一つです。
わたくしたち生体物理化学研究室では、『光をくすりにする!?』をキャッチコピーに、生物が持つ光を吸収する分子(ロドプシン)の研究を行っています。光を使ってあらゆる病気が治せる未来を目指しています。
地球上に降り注ぐ太陽光の極大波長は約500 nmです。この波長を有名なエネルギー量子仮説(プランク)の式:「E = hn」にあてはめると、光のエネルギー(E)は、約240 kJ/molとなります。次に、生命活動の源であるATPの細胞内における加水分解エネルギーを考えると、そのエネルギー(E)は、約50 kJ/molとなります。このように、光エネルギーはATPのエネルギーより5倍程度の大きな値です。私たちの研究室では、光によってあらゆる生命現象を制御・操作可能である=「光がくすりになる!?」、と信じ、光受容タンパク質・ロドプシンを対象に、生物学・物理学・化学を融合した①探索、②解析、③応用に関する研究を行っています。
研究室所属者
2021年度: 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授
2021年度: 岡山大学, 医歯薬学域, 助教
井上剛/小島慧一